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展示概要

日本はユーラシアプレートの東側に位置し、太平洋に面しています。日本とアジアの各地域は古くから相互交流を重ねてきました。異文化伝来による刺激を受ける中、様々な要素を併せ持ちながら唯一無二でもある日本の美術が育まれました。時代の変遷に随って、日本文化の発展を促すエネルギーもまた社会の各階層で変化を繰り返し、古代の豪族から皇室、山河を轟かせた武士から暮らしの美を求めた庶民まで、緩やかに流れる人類文明の大河の中で、無数のまばゆい耀きを放ちながら、世界的にも揺るぎない地位を確立している独特の文化が形成されたのです。

2014年に國立故宮博物院と日本の東京国立博物館、九州国立博物館により「台北 國立故宮博物院─神品至宝─展」が共同開催されました。本院所蔵の名品が海を越えて初めて日本に送り届けられ、両国の文化交流史において記念すべき展覧会となりました。そして本年度、東京と九州の両国立博物館より感謝の表明として、本院南部院区にて「日本美術の粋─東京・九州国立博物館精品展」が開催される運びとなりました。この度の返礼展では両国立博物館所蔵の名品151点が展示されます。その内の68点は日本で国宝または重要文化財に指定されています。これほど貴重な作品が海外で多数展示されるのは今回が初めてのことです。この特別展は「古代の祭祀と人々の暮らし」、「皇権と仏法」、「貴族の世界」、「武家の文化」、「江戸庶民文化の発展と普及」、「伝承と革新」─以上、六つのコーナーに分けてご覧いただきます。五千年の時を超えて、多元性に富んだ日本美術の旅を心ゆくまでお楽しみください。

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