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古代の祭祀と人
々の暮らし

古代の日本人は磨製石器や弓で狩猟をして獲物を捕らえ、土器で煮炊きをしたり、食料を貯蔵したりしていました。その頃から1万年もの長きに渡る新石器時代が始まり、その後、縄文時代(紀元前1万5千年前~紀元前4世紀)へと続いていきます。原始的な大自然と格闘しながら暮らしていた縄文人は、この世のあらゆるものに神霊が宿ると信じていました。現存する縄文時代の土偶は祭祀で用いられたもので、子孫繁栄や豊作祈願など、土偶の用途については諸説あります。

紀元前5世紀頃の縄文時代晩期になると、稲の栽培技術に長け、金属器を作ることのできる人々が朝鮮半島から九州北部に渡ってきました。移民によって新しい文化がもたらされたのです。およそ2千3百年前に、それまでになかった新しい農耕生活に合わせて、素朴な弥生土器が誕生しました。これが弥生時代(紀元前4世紀~3世紀中頃)の始まりです。

文明が発達するにつれ、しだいに大規模な集落が形成されるようになりました。そして、鬼道を使って人々を支配し、地域を束ねる統治者も現れました。3世紀の半ば過ぎからは、日本各地で大きな古墳が作られるようになりました。このことは政治や社会状況が徐々に成熟していったことを示しています。古墳の中には大量の装飾品や副葬品が納められました。埴輪や銅鏡、首飾りなどです。古墳は統治者の権力の象徴であるだけでなく、日本列島と外界との交流の痕跡も見ることができます。

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